人生で大切なたったひとつのこと
人生で大切なたったひとつのこと
あなたの人生で、1番に温かい気持ちで、もっとも好ましい人として覚えている人は誰でしょう?
=あなたにたいして誰よりも優しかった人でしょう。
簡単そうに見えて、実践するのは本当に難しいのですが、「もっとやさしいひとになること」を、人生の目標の一つにするのはどうでしょう。
方法はあります。あなたがたは、自分の人生でいくつもの「とってもやさしい時期」と、いくつもの「あんまりやさしくない時期」があったことを知っているからです。何が「とってもやさしい時期」に導いたのか、何が「あんまりやさしくない時期」から脱出させてくれたのかも分かっています。
優しさが時と場合で変わるのなら、理屈から言って優しさは向上するものという結論になります。
過去の賢者たちの英知に学ばないとしたら、それは変だし、自分から負けてしまうようなものです。
白紙の状態から物理学の新しい法則を発見したり、すでにある技術や知識などを学ばずに、脳外科手術の全く新しい方法を考案することが、いかに無茶かわかるでしょう。
現実世界に尻を蹴飛ばされると、そこに誰か来て味方になったり、助けてくれたりします。
善良な人、みずから働きかける人になってください。
どうすればもっとやさしい人になれるのか、どうすれば心を開いて、最も愛情があって、寛容で、何をも恐れない自分を引き出せるのか、答えをみつけ、そういうひとになることにくらべたら、他のことなど意味がないように、追い求めてください。
なぜねら、実際、それ以外のことには意味がないからです。
そういうことをやりつつも、できるだけ、やさしさから遠ざからないようにしてください。大きな問題から遠ざからないようにしてください。あなたを小さな人間やつまらない人間にするようなことを避けてください。
手に入れた果実を、労を惜しまず分け合ってください。