再読したくなる切り抜きブログ

読んだことのある「本」をもう一度読みたくするブログ

PRE-SUASION

PRE-SUASION

 


肯定的検証方略

人はたいてい、ハズレではなく当たりを探します。反証ではなく確証を探すのです。(確証バイアス)

 


「このタイプに当てはまりますか?」という一面的な質問をされたとき、質問をされたほうは、ほぼ決まって当てはまると答えるのです。これこそが、肯定的検証方略と、それが生み出す狭まれたモノの見方のパワーです。

 


彼女は執筆を切り上げるとき、決して段落の最後で終わらせないのです。もっと言えば、考えごとをしているだけのときでさえ、区切りの良いところでは終わらせません。彼女は執筆時間が終わろうとするたびに、最後の部分を書かないでおくことで完了を目指す動機付けの力を発動させ、執筆を再開したくてたまらない気持ちで自分の椅子に戻っていくのです。

 


複数の研究が示すところによると、目標達成を暗示する単語(勝利、成就、成功、習得)にほんの少し触れるだけでら割り当てられた作業の効率が良くなり、その作業を継続する意欲も2倍になります。

 


説得を成功させるためにのちょっとした教訓の一つ。「うまくやりたきゃ、韻をイン」

 


高齢者は若い人たちよりも肯定的な記憶を思い出し、気分の良くなる考え方を受け入れ、自分に都合の良い情報を探して心にとどめ、幸福な顔を探したり、じっと見つめたりします。そして、持っている消費財の良い面に注目するのです。

 


幸福度の上昇が確実に見込める実施可能な活動

1.毎日、一日の始まりに、幸運だと思えることと感謝すべきことを数え上げ、その後それを書き出すことによって、それらに集中する時間を設ける。

2.前もって、現在の状況、出来事、将来の可能性の明るい側面に目を向けると決める。それによって楽観主義を養う。

3.抱えている問題を思い悩んだり、他の人との有害な比較をしたりして過ごす時間に、わざと制限を設けることで、悲観的な気持ちを否定する。

 


若い人には高齢者とは違った人生の主目的、たとえば学ぶこと、成長すること、目標達成のために努力することなどがあることも発見しました。そうした目的の達成には、厳しい課題、正反対の視点、馴染みのない人々、そして間違いや失敗を認めることなど、不快な要素を避けないことが特に重要です。それ以外のやり方ではうまく行きません。

 


何冊ものノートを手に、うろ覚えになっているあらゆる情報を自分の脳みそに詰め込もうとしなかったのです。その代わりに、彼はそのきわめて重要な時間を意識的に使い、それまでのテストでの成功を思い返し、自分が持っている強みを数え上げることで、不安を鎮めると同時に自信を育てました。

 


「もしそうしたら、そのときは」プラン

①目標を推し進めることができる環境に何らかの合図を登録し、②その合図が促す、目標と一致した適切な行動を取る準備をすることで、目標を達成しやすくする手法です。

 


たとえば「もし、ビジネスランチで接客係からデザートは何にするか聞かれたら、そのときは、ミントティーを頼もう」

 


最初に都合の良い時間や環境に気付き、次に、そうした条件から自動的かつ直接的に望ましい行動を連想する。