道は開ける
道は開ける
我々にとって大切なことは、遠くにぼんやりと存在するものに目をやることではなく、手近にはっきりと存在することを実行することだ。
今日、1日の区切りで生きよ。今日の仕事を今日中に仕上げることであると説いたのだ。
明日のことは考えるな。明日のことは明日自身が考えるだろう。1日の苦労はその1日だけで十分だ。
賢者には毎日が新しい人生である
1・私は、未来に不安を感じたり、「水平線の彼方にある魔法のバラ園」に憧れたりして、現在の生活から逃避していないだろうか?
2・私は、過去の出来事すでに決着のついた事柄を後悔するあまり、現在をも傷つけてはいないだろうか?
3・朝起きるときに、この24時間を最大限に活用しようと心に誓っているだろうか?
4・今日1日の区切りで生きることによって、人生をもっと豊かにできるだろうか?
悩みを解決するための段階
1段階 まず状況を大胆率直に分析し、その失敗の結果起こり得る最悪の事態を予測する
2段階 起こり得る最悪の事態を予測したら、やむを得ない場合にはその結果に従う覚悟をすること
3段階 これを転機として、最悪の事態を少しでも好転させるように冷静に自分の時間とエネルギーに集中させること。
起きてしまったことを受け入れることこそ、どんな不幸な結果をも克服する出発点となるからだ
最悪な事態を受け入れてしまえば、どう転んでも儲けなのだ
もし自信を持って自分の夢に向かって前進し、理想とする人生を送ろうとするならば、普通では期待できないほどの成功を収めることができるだろう
事実を公平な客観的態度で集めるアイデアが二つある。
感情を締め出さなければ、いい決断ができない
①事実を把握しようとする場合に、情報集めは自分のためではなく、誰か他人のためにすると考えること。
②悩みの問題の事実を集めている間は、自分を自分の反対側に立って反論しようとする弁護士と見なして、確証バイアスにならないようにする。そして直面したくない事実も集める
決断に達することがいかに大切であるかを知った。はっきりとした目標を決めることができず、いつまでたっても考えがまとまらずに堂々めぐりを繰り返す。それが人間の神経をズタズタにし、生き地獄へと追いやる。
明確な決断をすれば、即座に苦悩の5割が消え、その決断を実行に移すと、残りの4割が消える
悩みの解決法その2
①悩んでいる事柄を詳しく書き出す
②それについて自分ができることを書き記す
③どうするかを決断する
④その決断を直ちに実行する
忙しい状態でいること。悩みを抱えた人間は、絶望感に打ち負けないために、身を粉にして活動しなければはならない
「みじめな気持ちになる秘訣は、自分が幸福であるか否かについて考える暇を持つことだ。」裏を返せば、そんなことを
小事にわずらわされないために必要なことは、努めて力点を変えてみることーつまり、心の中に新しい愉快な視点を作ることだ。
気にする必要もなく、忘れてもよい小事で心を乱してはならない。「小事にこだわるには人生はあまりにも短い」
記録を調べてみよう。そして、こう自問するのだ。「平均値の法則によると、不安の種になっている事柄が実際に起こる確率はどのくらいだろうか?」
天国はあなたがたの中にある
盲目であることが悲惨なのではなく、盲目状態に耐えられないことが悲惨であるだけだ
「幸福への道はただ一つしかない。それは、意志の力でどうにもならない物事は悩んだりしないことである。」
ストップ・ロス理論
一株50ドル買って、45ドルにまで下がったらすぐに売却する。そうすれば損失は5ドルで済む。半分以上の取引で失敗しても、まだ儲かる方が多いだろう。
ウォーレン・バフェット「投資で重要なのは勝ち続けることではなく、負けないことだ」
「賢い人たちは座ったまま損失を嘆いたりはしない。元気よくその損害を償う方策を探すのだ」
「我々の人生とは、我々の思考がつくり上げるものに他ならない」
愉快な考え方をすれば、私たちは愉快になるだろう。みじめなことを考えはじめたら、みじめになる一方であろう。恐ろしいこと思い浮かべれば、恐ろしくてたまらなくなるはずだ。
人は自分の心で考える通りの人間になれる
私たちが日常生活で得られる心の安らぎや喜びは、自分の居場所や持ち物や、身分によって左右されるのではなく、気持ちの持ちよう一つで決まるという点だ。
私たちが勇気と冷静さを持って創造的な思考をするならば、自分の棺桶に腰掛けながら処刑台へ向かう途中でも景色を楽しむことができるし、飢えと寒さで死にかけていても陽気な歌と合唱でテントを揺るがすことも出来よう。
心こそおのれの居場所、そこでこそ 地獄を天国に、天国を地獄につくる
過去を建設的なものにする方法は、天下広しといえども、ただ一つしかない。過去の失敗を冷静に分析して何かの足しにする。あとは忘れ去ることだ。
「橋に来るまでは橋を渡るな」
=将来の問題が実際に目の前に来るまでは、悩んだり心配するなという意味です。
「こぼれたミルクを悔やんでも無駄だ」
過去は帰れない、だから悔やむな
「人間は起こることよりも、起こることをどう評価するかによってひどく傷つくのだ」
快活さを失った時、他人に頼らず自発的に快活さを取り戻す秘訣は、いかにも楽しそうな様子で動き回ったり、しゃべったりしながら、すでに快活さを取り戻したように振る舞うことである
ジェイムズ・アレン
「人が物事や他人に対する考え方を変えると、自分に対する事物や他人の態度が変わってくることを発見するだろう、自分の考えを根本的に変えてみよう。するとその結果、生活の外的条件が急変してしまうのに驚くだろう。人間は自分の欲するものを引きつけるのではなく、あるがままのものを引きつけるのである。人間は自分の思考を高めていくことによって向上し、征服し、成就することができる。自分の思考を高めようとしなければ、その人間はいつまでたっても弱々しく、卑屈でみずほらしいだけだ。」
私の望みはただ自分自身を支配すること、自分の考えを支配し、自分の恐怖心を支配し、自分の心や魂を支配することである。
「いわゆる災いの多くは、それに悩む人の心の持ち方を、恐怖心から闘志に変えるだけで、祝福されるべき力強い幸せに変換できる」
今日だけは
一、今日だけは、幸福でいよう。リンカーンは「たいていの人々は、自分で決心した程度だけ幸福になれる」と言ったが、まったく至言である。幸福は内部から生じる。
二、今日だけは、自分自身をその場の状況に順応させて、自分の欲望のためにすべてを順応させることを控えよう。自分の家族も仕事も運も、あるがままに受け入れて、自分をそれに合わせよう。
三、今日だけは、体に気をつけよう。運動をし、体を大切にし、栄養をとろう。肉体を酷使したり、軽視することは慎もう。そうすれば、体は意のままに動く完全な機械になるだろう。
四、今日だけは、自分の精神を鍛えよう。何か有益なことを学び取ろう。精神的な無精者にはなるまい。努力と思考と集中力を必要とするものを読もう。
五、今日だけは、魂の訓練のために三つのことをしよう。誰かに親切を意し、気づかれないようにしよう。ウィリアム・ジェイムズが教えているように、修養のために少なくとる二つは自分のしたくないことをしよう。
六、今日だけは、愛想よくしよう。できる限り晴れやかな顔をし、穏やかなロ調で話し、礼餞正しくふるまい、借しげなく人をほめよう。他人の批判やあら探しを慎み、他人を規則でしばったり、戒めたりすることをやめよう。
七、今日だけは、今日一日だけを生き抜くことにして、人生のあらゆる問題に同時に取り組むことをやめよう。一生の間、続けるとしたら、嫌気のさすような問題でも、十二時間ならば我慢できる。
八、今日だけは、一日の計画を立てよう。処理すべき仕事を一時間ごとに書き出そう。予定どおりにはいかないかもしれないが、ともかくやってみよう。そうすれば、二つの悪癖―拙速と優柔不断と縁が切れるかもしれない。
九、今日だけは、たった一人で静かにくつろぐ時間を三十分だけ生み出そう。この時間を使い、時には神について考えよう。人生に対する正しい認識が得られるかもしれない。
十、今日だけは、恐れないようにしよう。特に幸福になることを恐れたり、美しいものを楽しむことを恐れたり、愛することを恐れたり、私の愛する人が私を愛していると信じることを恐れないようにしよう。
「アイゼンハワーは1分といえども、自分の好まない人間のことを考えながら無駄な時間を過ごしたことはありません」
棒や石は私の骨を砕くかもしれない。
だが、決して言葉は私を傷つけることはできない。
理想人は他人に好意を施すことから喜びを得る
おそらくアメリカ史上、リンカーンほど非難を浴び、憎まれ、裏切られた人物はいないであろう。しかし、ハーダンの不朽の伝記によれば、リンカーンは「他人を好き嫌いによって判断しなかった。あることを成し遂げなければならない時には、政敵の力を借りることもありうるということが、彼には分かっていた。ある人がリンカーンのことを悪く言い、個人攻撃をした場合でも、その男が適任であれば、彼をその地位につけ自分の友人と何ら差別をしようとはしなかった。自分の政敵だからとか、自分の気に入らないからという理由で彼が他人を解任したことはなかったろう」
「人間を賞賛する際に、その人の業績を基準にしてはならない。さらにその人のしたこと、あるいはしなかったことを非難の対象にすべきではない。なぜかといえば、我々人間は皆、その場の事情・境遇・周囲の状況・教育・身についた習慣・現在から未来にかけて人間を形成する遺伝子などが生み出した産物なのだ」
「あなたの敵を愛しなさい。あなたを憎むものに善を行いなさい。あなたを呪い、侮辱する者のために祈りなさい」
「感謝の心はたゆまぬ教養から得られる果実である。それを粗野な人々の中に発見することはない。」
人間は生まれつき感謝を忘れやすくできている。だから絶えず感謝を期待していることは、自ら進んで心痛を求めていることになる。
「理想人は他人に好意を施すことから喜びを得る」
自分に備わっているものをほとんど考慮せずに、いつも欠けているものについて考える傾向こそ、地上最大の悲劇と言って良い
厄介事を数え上げるな、恵まれているものを数えてみよう
「人生で最も大切なことは利益を活用することではない。それなら馬鹿にだってできる。真に重要なことは損失から利益を生み出すことだ。このためには明晰な頭脳が必要となる。そして、ここが分別ある人と馬鹿者との別れ道になる」
自分のために命を得ようとするものはそれを失い、私のために命を失うものはかえってそれを得るのである
他人に興味を持つことによって自分自身を忘れよう。毎日、誰かの顔に喜びの微笑みが浮かぶような善行を心がけよう。