話し方入門 デール・カーネギー 要約抜粋
話し方入門
よい話し手になろうという一途な執念を持つことからはじめる
話そうとする内容を知り尽くす
・その話題について、十分に考え熟知していない限り、人を前にして心の平静を保つことはできない。
あえて自信ありげにふるまう
・勇気を持ちたければ、意思力を総動員して勇者らしくふるまうことだ。
スピーチの準備ができており、話す内容を把握していれば、深呼吸をして勢いよく飛び出しましょう。そしていかにもスピーチを楽しむかのようにふるまうこと。
背筋をしゃんと伸ばし、聞き手の目をまっすぐ見つめて。そして、聞き手が借金の支払い期限の繰り延べを願い出るために、集まっていると想像して話す。
自制心を働かせ、一見恐れていないように振る舞うことができる人間が勝つ。その状態をかなり維持できれば、あとはそんな演技が現実になる。実際は持っていない勇気を持っているかのように行動する。これだけで勇敢になれるのだ。
1にも練習、2にも練習
・スピーチでの自信を養うための最初で最後、そして決して失敗することのない方法は、とにかくスピーチをすること。
恐れは無知と不安から生まれる
・泳げるようになるための1番の方法は、水に飛び込むことだ
成功した経験を積めば、恐怖心は消えるということ
自身は周到な準備から
『まずは記事を再読して、その筆者に同意するのかどうかを自問してみてください。賛成ならそれを熟考し、自分の体験に基づいた意見に照らし合わせて、具体的に説明してください。反対なら、そう断った上で理由を述べてください。』
準備とは
気の利いた言葉をかき集めて、それを書き留めたり記憶したりすることではなく、スピーチの準備とは、考えること、さらに深く考えること、思い出すこと、最も心引かれるものを選び出すこと。それに磨きをかけて一つのパターンにまとめ、あなた独自のモザイク模様を作ること。
人の説教や本の中に気になることがあったら、書き留めておく。そして、一年くらいそのままにしておけば、それで素材は十分。あとは自分の説教の原稿に手直しをしていくだけ。
話題が決まっていて、目下その材料を集めている時には、関連して心に浮かんだことは何もかも書き留めるようにしてください。その聖句を選んだ当初の思いはもちろん、今考えていることでも結びつく物は全て
考えたことは全て書き留める、それも思い出せる範囲の短い言葉で。
その題材について、考える限りの質問を自分に問うてみること。話はあくまで具体的に。個人名を出さずに、そういった人々をめぐるエピソードを話すことです。
人間的な共感を呼ぶ話、直接の体験に基づいた実生活の描写。つまり、およそ誰の人生についてでも、真実の内幕話というものは、それが謙虚な語り口で、聞き手の自尊心を傷つけなければ、聞き手を楽しませるものだ。
仕事の話でも、技術や物のことでは、興味を失われるが、話題が人間や人間性などになると、ほとんど失敗しない。
話し手は、自分ではなく聞き手を喜ばせるものは何かを、つきとめる努力をするべきだ。
話し手が、頭にも心にも本物の伝える内容、話さずにはいられないものを持っている時、そのスピーチは成功したも同じである。
本物の準備とは自分自身の中から何かを掘り出すこと、自分自身の思想を集めて組み立てること、自分自身の信念を大切に育てること
実際に使おうと思うものより、はるかにたくさんの素材を集めること。
スピーチの構成について
第一にはじまりと終わりがある。
次に大きく美しい街だと述べている。それだけだと印象に残らないので、面積を他の都市と比べている。
次に、『世界の大工場としてあまねく知られているのです』と言った。これだけでは大げさに聞こえるが、その後に具体例を持ってきている。
彼はある話題についてすべて語り終えて戻る必要がなくなるまで、そこを離れない。そうすることにより、一つの話題から他へ突進したかと思うとまた戻ったりすることほど、聞く方を混乱させることになる。
次に、一戸建てが多いという論点を上げた。まず数字を上げます。次にそれを視覚化して見せます。数字の方は忘れられますが、視覚化した方はなかなか忘れられない。
『話し手は、自分の題材について熟知しなければならない。それについてありとあらゆる方面から事実を集め、検討し、咀嚼するべきである。資料は、題材の一側面だけでなく、別の方面、いや全方面から集めるべきだ。またそれがすべて事実でなければならない。』
ルーズベルトはまず事実を全て掘り起こし、それを検討し、評価し、結果を見定め、自分の結論に達し、揺るぎない自信をえる。
そして、いろんな人に読み上げ、批評を頼んだ。しかし話の内容についての議論は断った。また暗記をしなかった。
スピーチの練習法としては、レコーダーでスピーチを話し、何度も繰り返す。
初心者のうちはメモを持っていても構わない、なぜなら言うことを忘れて、脱線する方がもっとダメだから
スピーチでの丸暗記は時間の無駄
スピーチにはこのような方法がある。
1事実を述べる
2それを出発点として議論する
3行動を呼びかける
1問題点を上げる
2その改善案を示す
3行動を呼びかける
1興味をそそる
2信頼を得る
3事実を述べる
4人を行動させる動機を与える
暗記する時にいい方法
・音読する
・絵を描く
名前を覚えるコツ
・ありきたりな名前なら友人と結びつける。
・珍しかったら普通に覚える
そして顔や服装をよく見て関連させる。
スピーチの要点を覚える方法
各ポイントでナンセンスな文章を作る
スピーチ中に言うことを忘れてしまった時
こういう場合頭が真っ白になることがほとんどだ、こういう場合は自分の声は小さくないかなどの時間稼ぎをすること。そして、その直後に言った言葉を、あるいは文句、あるいは内容それを次の話に持っていくのです。
例えば、『並の社員が成績を上げられないのは積極性があまりないからだ』と言っても頭が真っ白にまっしろになったとする。次に言うのは『積極性』という言葉を引っ張ってくる。『積極性とは創造性であり、自分から進んで何かをやることです。いつまでも人の指示を待たないで、、、』次に『人の指示を待つ』、、、など連鎖的に話すことで恐怖で息が止まったり、死にそうになった時に助けてくれるだろう。
リンカーン『弁護士になるという断固とした決意があるなら、事はもう半分済んだようなものだ、きっと成功させるという決意こそ何よりも大事だということを、常に念頭に置きなさい』
『その望みが本物ならば、それは叶う!』
何事も失敗することを考えてやらない
GRANCE 気品
GUMPTION 積極性
GRIT 気概
GUTS 根性
「不当な仕打ちを受けた」と君は言う。わかっている。だが、泣き言は言うな。元気を出して精一杯やる、そして戦うんだ。くじけずやり抜くことが勝利を呼ぶだろう。臆病者になるなよ君。ただ勇気を奮い起こせ、あきらめるのはあまりにも容易い。難しいのは、気を落とさず頑張ることだ。
たとえ何もかも破壊され打ち砕かれ、傷だらけになっても、もう一度戦いを挑んでみよう。ー死ぬのは何でもない。難しいのは生き続けることだ。
演説のいい話し方は、気楽なおしゃべりをする時の話し方、つまり、聴衆の中の1人を相手に話すのと同じような普通の話し方がいい!
良い話し手は非常に自然ななので、聴衆はその話し方に注意を払わず、話の内容にだけ関心を示すのです
人は同じものはいない、したがって若者は自分だけのかけがえのない個性のきらめきを探し求め、それを懸命に伸ばすべき。そうすれば、あなたを価値ある人間にしている唯一にして本当の要因だから
上手な話し方の秘訣
1 重要な言葉を強調し、重要でない言葉は軽く言う
2 調子を変える
3 話す速度を変える
例 リンカーンは自分の強調したい言葉や語句になると、そこで速度をグッと落として、声を強め、それからあとはまるで稲妻のよつに突っ走った。
4 重要なポイントの前後に間を置く
聴衆を無視して、聴衆の頭の向こうを見たり、床に目を落としたりする話し手が大勢いる。そのような態度は対話を打ち壊し、スピーチも打ち壊す
話し手の態度と人柄
ビジネスで成功するかは、知能よりも人柄のいかんにかかっている。
人柄こそ、聴衆を前に話すよりも大切な要素です。
人々はエネルギッシュな話し手、つまり元気に満ち溢れている人の周りに群がります。
類は友を呼ぶ。もし我々が聴衆に興味を抱けば、聴衆の方も我々に興味を抱いてくれる。
衣服やアクセサリーでもて遊んではいけない、理由は気が弱く、自制心がないように思われるからだ。ですから、じっと立って自分の体をコントロールしましょう。そうすれば、そのことが精神的にコントロールができているという印象を与えれる。
そして話始めるときは、しばらく聴衆をみて、そして物音がしたり、ざわついたりしてたら、静かになるまで待ちましょう。
スピーチの初め方
先んずれば人を制す スピーチにも当てはまる。