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実践行動経済学 要約抜粋

実践行動経済学

 


アンカリング 

最初の数字をアンカーにするように首尾よく誘導することにより、そのアンカーを基準に考えるようになる

 


利用可能性

人は印象が強いものにはリスがあると感じる(テロや飛行機事故など)逆に身近なものほどそこまでリスクがないと考える。

 


代表性

ある女の人がボランティア熱心な人だった、その人の職業は何か?

1.銀行の窓口

2.フェニミストな銀行の窓口

多くは2を選ぶ

 


体重を減らしたいなら、皿を小さくし、好物はすべて小さなパッケージのものを買い、思わず手が伸びてしまうものは冷蔵庫の中に入れるな

 


心の会計

年初めに慈善団体に20万円寄付しようと決める。その後、その年に何か悪いこと(スピード違反のキップ)などを切られることがあった時は、心の中で慈善団体への寄付するつもりだったお金から、罰金額を差し引く。こうすれば金銭面で不幸に見舞われた時に、ちょっとした保険になる。

 


社会的影響力は大きな奇跡も小さな奇跡も生んでいる。例えば、ある町では犬の散歩を行く時に、ビニール袋を持って行くようになっている。そうすることによって、公園を気持ちよく散歩できるようになった。フンを始末しなかったために、罰金されることはないのにこうした変化が起きている。

 


社会的影響力は2つのカテゴリーに大別される。

一つは「情報」

2つは「仲間からの圧力」

 


ヒューマンは他のヒューマンに容易にナッジされる。理由として、私たちは他人に従うのが好きだからだ。

意見が一致している集団は最強のナッジを与えることができる。質問が易しく、他の人が全員間違っていることが分かっていても、それは変わらない

 


民間部門、公的部門を問わず、首尾一貫した揺らぐことのない主張をする人は、集団や活動を自分の思い通りの方向に動かせる。

 


同調性が非常に頑固なナッジを生み出し、最後にはとてもありそうにない行動を引き起こす危険があると考えた

 


スポットライト効果

人はあなたが思っているほどあなたを注意してみていない。シャツに染みがあっても気にしなくて良い。たぶん誰も気づかない。しかし、人は誰もが自分のことを注視していると考えている。それが一因で、人々があなたがそうすると期待しているだろうと思うことに同調するのである。

 


社会的伝染

大衆の認識が一種のエスカレーションもしくはスパイラル状態に陥り、他の誰もが他の誰もが楽観的な見方を受け入れているように思われるという理由だけで、ほとんどの人は楽観的な見方が正しいと考えるようになる。

 


ライミング

チャンネル要素

特定の行動を促進することもあれば阻害することもある小さな影響力を言い表すもの。

どうするつもりであるか質問することで与えられたナッジは、いつ、どのようにする予定であるか質問することで強化できる。

(影響力の武器のオプト・アウト)

 


ナッジとは「役に立つ可能性が最も高く、害を加える可能性が最も低いナッジを与える」

 


フィードバックがうまく作用しない時には、ナッジが有効に働く

 


自分の選択が日常生活にどのような影響を与えるのか予測するのが困難な時は、選択肢がたくさんあるメリットはもちろん、自分自身で選択するメリットでさえ小さくなる。このような状況では、ナッジが歓迎されるかもしれない。

 


いいナッジが最も求められているのは、選択の結果が遅れて現れる場合、選択するのが難しく、まれにしか起こらず、フィードバックが乏しい場合、選択と経験の関係が不明瞭な場合ではないかと思われる。

 


家電製品の延長保証は2年目で壊れる確率は1%かもしれないが、ほとんどのヒューマンは延長保証をつけたがる。ヒューマンはわからないから付けたがる。

 


完了後エラー

人は主要な課題を完了すると、それまでのステップに関連することを忘れる傾向がある。

 


選択と幸福度の対応関係を「マッピング」と呼ぶ。

 


選択アーキテクチャーの良いシステムは、人々のマッピング能力を高め、効用を上げる選択肢を選ぶ力を高める。

その方法の一つは、数値情報を使用実態に即した、単位に置き換えて、さまざまな選択肢に関する情報を理解しやすくすること

 


「RECAP(価格の記録・評価・比較)」

 


強調フィルタリング

同じような好みに基づいた「おすすめ」サービスを提供す。

 


インセンティブについて考える出発点の一つは、ある特定のアーキテクチャーについて次の四つの問いを立てる。

・誰が利用するか

・誰が選ぶか

・誰がコストを支払うか

・誰が便益を得るか

 


良いアーキテクチャーを作る六原則

・iNcentives(インセンティブ)

・Understand mappings (マッピングを理解する

・Default (デフォルト)

・Give feedback (フィードバックを与える)

・Expect error (エラーを予期する)

・Structure complex choices (複雑な選択を体系化する)

すべての頭文字(仮)をとってNUDGESとなる