再読したくなる切り抜きブログ

読んだことのある「本」をもう一度読みたくするブログ

これからの正義の話をしよう 要約抜粋

これからの正義の話をしよう

 


『正義』とは?法律はいかにあるべきか?

 


福祉の最大化・自由の尊重・美徳の涵養

 


便乗値上げは禁止されるべきか?

反対派の意見、、供給が増えるメリットがある。

 


賛成派の意見、、裕福な人は腹立たしいです終わるが、本当に貧乏な人は死活問題

そして安全な宿泊場所やガソリンは自発的な取引ではない。自由取引ではなく強要だ

 


本当に重要なのは、人が何をするかだけではない。それをする人がどんな人間であるかも重要だ。

 


なぜなら、最善のものを識別するにも、何事もそれが習慣だからという理由で行う人は、何も選ばない。筋力と同じで、知性や特性は使うことでしか鍛えられない。

 


世間や身近な人に自分の人生を選んでもらう人は、猿のようなモノマネ能力さえあれば、それ以上の能力はいらない。自分の計画を自ら選ぶものは、あらゆる能力を駆使する。

 


満足した豚であるより、不満足な人間である方が良く、満足した愚か者より、不満足なソクラテスである方が良い。

 


カントの哲学

動物と同じように快楽を求め、苦痛を避けようとしているときの人間は、本当の意味では自由に行動していない。欲望を満たそうとしている時の行動はすべて、外部から与えられたものを目的としているからだ。

 


カントの考える自由とは、自律的に行動することだ。自律的な行動とは、自然の命令や社会的な慣習ではなく、自分が定めた法則に従って行動すること。

 


(道徳)義務 対 傾向性

(自由)自律 対 他律

(理性)定言命法 対 仮言命法

 


カントからすれば自殺は、人間には、自分の人間性を踏みにじる権利も、他者の人間性も踏みにじる権利はない。苦しい状況から逃げるために自分の人生を終わらせようとするのは、逃げる手段として自分を利用することだ。それは人間性を尊重していない

 


カントの人権を守る理由

全ての人間の人権を守ることが正義。相手が合理的推論能力を備えた人間だから、尊敬に値する人間だから、人権は守られるべき。

 


定言命法の観点からすれば、母親の気持ちを気遣って嘘をつくのは、母親を理性的な存在として尊敬してるのではなく、心の安らぎのための手段として使っていることになる。重要なのはあなたがこうした状況でどう感じるかではなく、人格を尊敬することだ

 


定言命法はいかにして可能なのか?答えは自由の概念が私を英知界の一員にたらしめることによってだ!

 


自由と道徳の概念なしに、自分や人生の意味を理解することは、むずかしいだろう。

この二つの観点、行為者としての観点と、物としての観点を与えてくれる。

 


嘘はよくないが、相手を誤解させる言い方ならいい!

例 センスのないプレゼントをもらった時に。こんなもの見たことない!

 


アリストテレスの意見

民主制支持者が間違っているのは、政治的コミュニティの存在目的は多数派の思い通りにさせることではないからだ。『民主制』という言葉を、アリストテレスは、われわれにとっての多数決主義と同じ意味で使っている。政治の目的は多数派の意見満足させるためではないと考えている。

 


政治の目的は、人々が人間に特有の能力と美徳を養えるようにするこだ。

 


最も大きな影響力を持つべきなのは、人格と判断力を持ち、賢明な政策を実行し、すべての人の生活を向上させるからではない。市民道徳に名誉と見返りを与えることだということも一つの理由だ。市民としての卓越性を発揮したひとを公的に高く評価することは、すぐれた都市の教育的役割に資する。

 


われわれは正しい行動をすることで正しくなり、節度ある行動をすることで節度を身につけ、勇敢な行動をすることで勇敢になる

 


人格者とは、みずからの重荷を認識して生きるということなのだ