再読したくなる切り抜きブログ

読んだことのある「本」をもう一度読みたくするブログ

学問のすゝめ

学問のすすめ

 


一生懸命にやるべきは、普通の生活に役立つ実学である。

 


世の中の人に先立って、自分自身で事業を興し、国民に手本を示す人物が必要なのだ。これが期待できるのは「洋学者」だけである。

 


勇気というものは、ただ読者をして得られるものではない。読書は学問の技術であって、学問は物事をなすための技術にすぎない。実地で事にあたる経験を持たなければ、勇気は決して生まれない。

 


マルチルドム=失うのはただ1人の命であっても、その効能は一千万人を殺し、一千万の金を費やす内乱よりもはるかに大きい。

 


一身の衣食住を得てこれに満足するべきだ、とするならば、人間の生涯はただ生まれて死ぬだけだ。死ぬときには、生まれてくる時と何も変わらない。

 


事をなすには、時勢に合う、合わないがある。時を得なければ、能力のある人間でもその力を発揮することはできない。そういう例は古今少なくないのだ。

 


人間の見識、品格を高めるためには、物事の様子を比較して、上を目指し、決して自己満足しないようにすることである。

 


人間社会において最大の害があるのが、「怨望(他人の幸福をねたんだり、恨むこと)」である。

 


欠点中の欠点といえるのは、怨望である。怨望は、働き方が陰険で、進んで何かをなすこともない。他人の様子をみて自分に不平をいだき、自分のことを反省もせずに他人に多くを求める。

 


金の使い方を工夫し、金を制して金に制されず、精神の独立を少しでも損なうことがないように

 


人間の心は高尚でなければならない。心が高尚でなければ、また働きも高尚にならないものなのだ。

 


人望とは、その人の活発な知性の働きと、正直な心という徳を持って、次第に獲得していくものなのだ。

 


表情や見た目が快活で愉快なのは、人間にとって徳の一つであって、人付き合いの上で最も大切なことである。

 


交際の範囲を広くするコツは、関心をさまざまに持ち、あれこれをやって一ところに偏らず、多方面で人と接することにある。

 


徳の一つであって、人付き合いの上で最も大切なことである。