人望が集まる人の考え方
人望が集まる人の考え方
よい人間関係とは、自分が求めているものを手に入れるのと引き換えに、相手が求めているものを与えることだ。
一般に、幸福な人は不幸な人より多くの幸福を振りまくし、成功者は失敗者より多くの恩恵を周囲の人にもたらす。
すべての人を大切に扱えば、必ずよい人間関係を築くことができる。
人間関係の4つのルール
1.すべての人は程度の差こそあれ自分本位である。
2.すべての人は自分に最も強い関心を抱いている。
3.すべての人は自分が重要だと感じたがっている。
4.すべての人は他人に認められたいと思っている。
自尊心が満たされていないと、人々は摩擦やトラブルを起こしやすい。
自尊心が満たされれば
・寛容の精神が発揮するので、相手の考え方にじっくり耳を傾けることができる。
・自分のニーズが満たされているので、相手のニーズに配慮することができる。
・精神的に安定しているので、相手にミスを指摘されても素直に認めることができる。
・批判を受け流すだけの自信があるので、おおらかな態度で相手に接することができる。
他人をこき下ろす傲慢な人も、低い自尊心のために苦しんでいる。
世界中の人々が最も飢えているもののひとつは、自分の重要感である。つまり、すべての人は自分の価値を他人に認めてほしい、自分を認めて欲しい、自分に気づいてほしいと強く思っているのだ。
「隠れ資産」とは
・あなたは他人の価値を認める力を持っている。
・あなたは他人が自分を好きになるのを手伝う力を持っている。
・あなたは他人を受け入れて大切に扱う力を持っている。
自分の「隠れ資産」を相手に与えるとき、何が得られるかを考える必要はない。それを気前よく与えれば、必ず何倍にもなって戻ってくるからだ。
相手に重要感を持たせる3つのルール
1.相手を重要な存在とみなす
2.相手に注目する
3.相手に対して威張らない
・相手に好印象を与えたいなら、自分のすごさをひけらかすことはない。
・相手に感銘を与える最も効果的な方法は、自分が相手に感銘を受けたと伝えることだ。
自分が情熱を持つまで、相手に商品を売ることはできない。自分が商品に対して情熱を持つと、相手はそれを買いたくなる。
自信は信頼を生む
平凡な能力しか持っていない人が自信満々に振る舞う方法を学んだことによって、卓越した能力を持っている人より大きな成功を収めることがよくある。
自信にあふれた態度が人をひきつける
自信にあふれた表情をすると、自信がみなぎるように感じる。さらに重要なのは、それによって見込み客が信頼を寄せてくれることだ。
自信にあふれた態度をとることは、自分の魅力を高めるための最も重要なことの一つだ。
自分を信じているように振る舞えば、相手はあなたを信頼する。このことをよく覚えておこう!
「相手に美徳を身につけさせる最高の方法は、相手にその美徳を期待することだ」
自分が望む「主音」で会話を始めれば、相手の行動と態度を驚くほどコントロールすることができる。
自分が他人にどう思われるかは、自分の自己評価によるところが大きい。
他人についてネガティブな発言をすると、自分について悪い印象を相手に与える結果になるのである。
「私はその人がそれをしたくなる理由を見つけ、その人がそれをやりたがることを期待するようにしています。そして、その人がそうしてくれるのを確信していることその人の能力を信頼していることを伝え、あとはその人の主体性に任せています」
人々をひきつける3つの条件
1.相手を受け入れる
相手をあるがままに受け入れて好きになる人こそが、相手の行動を改善するだけの影響力を持つ
2.相手を認める
ポジティブな性格の人は認めるべきものに焦点をあてるので、相手の長所を引き出すことができる。人々は他人に認めてもらうと気分が良くなり、さらにいい気分になるために他の資質も伸ばしてもっと認めてもらおうと努める。
人を褒めるときのひとつのルールは、目立たない長所を褒めることだ。
3.相手を尊重する
自分のことを相手が好いてくれると信じることが大切だ
相手が友好的な態度をとってくれるのを待つのではなく、自分から率先して友好的な態度をとろう。おそらく相手も友好的な態度をとってくれるはずだ。
初対面の相手とすぐに打ち解ける人を思い浮かべると、いつも顔に笑みを浮かべている人であることに気づくはずだ。そういう人はとても明るいし、よく笑う。心のこもったほほえみは、相手の真愛の情をすぐにかき立てる。
会話では相手に自分のことを話させよう。
相手の得意な話題を探す必要はない。自分のことを話してもらえばいいからだ。どんな人でも「自分」というテーマの第一人者である。
会話上手になる秘訣は小難しいことを言ったり自慢話をしたりすることではなく、相手の心を開いて話をしてもらうことである。
自分を話の中心にするのではなく、相手に質問して話を聞き出すことが、会話上手という評判を得る秘訣である。
相手が話すより相手に話させたほうが、あなたの評価は上がる、相手はあなたを思いやりのある人だと感心し、好意を抱くだろう。
自分について話してもいいタイミングとは、自分について話すように求められたときだ。
成功するには相手が求めているものを与えることが不可欠である。あなたはたえず相手の要望に耳を傾けなければならない。
一流のビジネスマンは自分の口を閉じて、相手に話させるように仕向けるのがうまいだけである。
人とうまく関わりたいなら、相手の発言にじっくり耳を傾け、相手が何を求めているかを良く知る必要がある。
反対意見を持つ人を論破したくなるのが自然な衝動だが、本来の目的は相手を説得して賛同を得ることだ。
「私が間違っているかもしれないが」も切り出すといい。相手はあなたが遠慮がちに話しているのを見て謙虚な姿勢に共感し、自分の考えを改めて「あなたが正しい」と言ってくれるだろう。
議論に勝つ6つのルール
1.相手に意見を述べさせる
2.答える前に少し間を置く
3.100%勝とうとしない
4.控えめな態度で主張する
5.第三者に代弁してもらう
6.相手の面子をつぶさない
相手にアドバイスを求めたら、あなたは解決すべき問題を相手に与えて興味を引くことができる。
「この問題について意見を聞かせてほしい」「あなたならどう解決するか教えてください」と言うと、相手は自分が信頼されていることを実感して親近感を抱く。
相手にアドバイスを求めているなら、本気で「アドバイスをしてください」と言うべきだ。そうすれば、問題解決に役立つアドバイスが得られるだけでなく、重要感を与えて喜ばせることができる。
自分が感謝していることを言わなくても相手はわかってくれると思ってはいけない。相手の行為に対する感謝の気持ちをきちんと伝えることによって、相手はあなたのためにもっと尽くしたくなる。
「ありがとう」と言うときのルール
1.心をこめて言う
2.口ごもらずに、はっきりと言う
3.相手の名前を呼ぶ
4.相手の顔を見る。
5.相手に感謝する努力をする
6.相手が思いもよらないときに感謝する。
他人に幸福感を与えれば与えるほど、自分の幸福感が高まるのである。