エッセンシャル思考
自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう。
死ぬ前によくある答えは「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった」
エッセンシャル思考の基本
1.選択
2.ノイズ
3.トレードオフ
=何かを選ぶことは何かを捨てること。
出来る人は「ノー」という。これは自分の仕事ではないと言えるのだ。
時にかなった思想は、軍隊よりも強力である
=より少なく、しかしより良く
エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなければならない。
「自由意志の最初の一歩は、自由意志を信じることだ」
エッセンシャル思考の最初の一歩は、「選ぶ」ことを選ぶことだ。
せっかくの選ぶ力を、すっかり手放してしまうのだ。これが非エッセンシャル思考の生き方である。
努力の量と成果が比例するという考え方を捨てたとき、エッセンシャル思考の大切さが見えてくる。
「ある種の努力は、他の努力よりも効果が大きい」
非エッセンシャル思考の人は、大多数のものごとが重要だと考える
→エッセンシャル思考の人は、大多数の物事が不要だと考える
何かに「イエス」と言うことは、その他全てに「ノー」と言うことなのだ。
トレードオフから目を背けても、トレードオフから逃れることはできない
エッセンシャル思考の人は、「何をあきらめなくてはならないから?」と問うかわりに、「何に全力を注ごうか?」と考える。
集中するためには、集中せざるをえない得ない状況に自分を置くしかない。
古典は読むものの視野を広げ、時の試練に耐えた本質的な思想に立ち戻らせてくれる。著者のお気に入りは、インスピレーションを与えてくれる思想書だ。ジェイムズ・アレン、ガンジー、ヘンリー・デイビッド、ソロー、アウレリウス。私たちとは全く違う時代に書かれ、それでいて現代に通じるような思想を読んでほしい。そういう思想は、私たちの「当たり前」を打ちこわしてくれるはずだ。
遊びは本質を探求するのに役立つだけではなく、それ自体がどこまでも本質的である。
仕事や生活に遊びをとりいれるには、自分が楽しく遊んだ体験を思い返してみるといい。子供の頃、どんな遊びにワクワクしただろう。どうすれば、そんな楽しさをふたたび体験できるだろう。
私たちの最大の資産は、自分自身だ。
絶対にイエスだと言い切れないなら、それはすなわちノーである。
非エッセンシャル思考
・何にでもイエスと言う
・「みんながやっているからやる」
エッセンシャル思考
・上位10%にだけイエスと言う
・「まさに自分の求めていることだからやる」
就職先では
「自分は何が大好きか?」
「自分は何に向いているか?」
「どうやって世の中の役に立てるか?」
本質を見据えて生きる
人生の本質目標を決めるのは容易ではない。勇気と洞察力を持ち、自分の力を最高に発揮できる行動を見定めなくてはならない。そのためには、タフな問いに答えることが必要だ。トレードオフを直視し、本質から外れたものごとを断固として切り捨てなくてはならない。
他人からのプレッシャーに負けず、キッパリと上手に断ることは、エッセンシャル思考の必須スキルである。
ノーを言うのは、誰だって不安だ。せっかくのチャンスを逃すのは怖いし、自分の立場がまずくなるのは困る。尊敬する上司や大事な仲間を失望させたくない。そう思うのは自然であり、何も悪いことではない。だが、そういう気持ちに打ち勝ってノーを言うことができなければ、それよりもはるかに大切なものを失うことになってしまう。
「肝心なのは、肝心なことを肝心なままにしておくことだ」
次々とやってくるタフな選択から私たちを守ってくれるのは「自分にとって本当に重要なのはこれだ」という確信である。
人はノーと言う勇気のある人を高く評価するし、尊敬するのだ。
エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない。時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。長期的に見れば、好印象よりも敬意の方が大切だと知っているからだ。
断り方のレパートリー
1.とりあえず黙る
2.代替え案を出す
3.予定を確認して折り返します
4.自動返信メール
5.どの仕事を後に回しますか?
6.冗談めかして断る
7.肯定を使って否定する
8.別の人を紹介するま
サンクコストバイアスの対処法
もしも持っていなかったらと考える。
失敗を認めることは恥ずかしいことではない。失敗を認めるということは、自分が以前よりも賢くなったことを意味するのだから。
何かいう前に5秒待つ
エッセンシャル思考の人は、思わぬ出来事が起こるものだと知っているから、あらかじめ何かが起きることを想定して予定を立てる。
見積もりは1.5倍で考える
エッセンシャル思考の人は、仕事を減らすことによって、より多くを生み出す
非エッセンシャル思考の人は、なんでも頑張ろうとしすぎる嫌いがある。多くを求めて努力すれば、それだけ結果がついてくると思っている。しかし残念ながら、それは間違いだ。現実には、欲張れば欲張るほど動きが鈍くなる。
エッセンシャル思考の人は、もっと現実的だ。なんでもいっぺんにやろうとせず、小さな成功を積み重ねる。本当に大切なところで、着実に点を取りに行くのだ。
人の意欲を高める2つの要因は「達成」と「達成が認められること」であると説いた。
「日々のささやかな進歩」こそがやる気を引き出し、高いパフォーマンスを可能にすると結論づけた。
非エッセンシャル思考の人は、いざとなったら本気を出そうと考えている。
エッセンシャル思考の人は、重要なことをやり遂げるために、日頃からの習慣にする。正しい習慣をつづけていれば、偉大な結果は自然とついてくるのだ。
創造的な人は、自分に合った生活リズムを早い時期に身につける。食事、睡眠、仕事のリズムを守り、それを乱すような誘惑には負けない。
生は今この瞬間にある。今この瞬間をないがしろにする人は、日々を十分に生きることができない。
Win=what’s important now
過去の失敗について、くよくよ思い悩んでしまうことは誰にでもあるだろう。忘れたいのに、何度もその場を再生してしまう。あるいはこの先に起こることについて、心配したり考えすぎることもあるだろう。考えてもどうにもならないことはわかっているのに、目の前にないものばかり頭につきまとう。
過去の失敗や未来のことを考えるたびに、目の前の大事なことがおろそかになるという事実も忘れてはならない。
古代ギリシャには、時間を表す言葉が2種類あった。「クロノス」と「カイロス」だ。
クロノスは時計の針の動きそのままの時間を意味している。私たちが普段使っている時間だと思ってもらえればいい。
一方、カイロスは「今だ」と感じるタイミングのようなものを指す。クロノスが量の問題であるのに対し、カイロスは質の問題だ。カイロスを感じることができるのは、今この瞬間を生きているときだけである。
やることが多すぎて何から手をつけていいかわからなくなったら、まずは考えるのを辞めて、深呼吸をすることだ。心を落ち着けて、今この瞬間に何が重要かを考えよう。明日のことや、1時間後のことは忘れていい。今だけを見るのだ。
マインドフルネスの状態は、あなたを今ここに戻してくれます。今ここで自分の幸せを認識するとき、幸せはやってくるのです。
「より少なく、より良く」
考え方が心の底までしみこんだとき、それは自分を内側から変える力となる。
要するに大切なのは、「選ぶ」ということだ。周囲に流されず、自分自身の選択をする。それは実に自由な体験だ。